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【ネタバレあり】俺レベ考察|支配者(ルーラー)は本当に正義か?その正体・目的・矛盾を徹底解説

【ネタバレあり】俺レベ考察|支配者(ルーラー)は本当に正義か?その正体・目的・矛盾を徹底解説

「俺だけレベルアップな件」の物語で、君主(モナーク)と永い戦争を繰り広げてきた、光の勢力「支配者(ルーラー)」。

彼らは人類に力を与え、共に戦ってくれた、まさに「正義の味方」のように見えます。

しかし

その行動をよく見ると、「本当に彼らは“善”だったのか?」という大きな疑問が浮かび上がってきませんか?

この記事のテーマ

支配者たちの正体と目的を明らかにすると共に、彼らが抱える「功罪」と「矛盾」に深く切り込み、その存在を徹底的に解剖していきます!

※注意※
この記事は、物語の根幹に関わる、最も重要なネタバレを含みます。原作を最後まで読んでいない方、アニメでの展開を楽しみにしている方は、十分にご注意ください。

「支配者(ルーラー)」とは何者か?その正体と誕生の経緯

まずは基本情報から

彼らの功罪を問う前に、まずは「支配者とは何か?」という基本情報をおさらいしましょう。彼らがどこから来て、何を背負っているのかを知ることで、その行動の理由が見えてきます。

光から生まれた“宇宙の守護者”

支配者とは、物語の世界の創造主である「絶対者」によって「光」から創造された存在です。「光の破片」とも呼ばれ、世界の秩序と調和を維持する「守護者」としての役割を担っていました。彼らの使命は、対となる「闇の存在」である君主(モナーク)による宇宙の破壊を阻止することでした。

創造主への反逆:彼らが犯した“最初の大罪”

ここが重要!

しかし、支配者たちは、絶対者がこの終わらない戦争を「娯楽」として楽しんでいることに気づいてしまいます。自らが駒に過ぎないことを悟った彼らは、反乱を起こし、創造主である絶対者を殺害するという究極の選択をしました。この「神殺し」という大罪こそが、彼らの正義が単純なものではないことを示す、最初の証明でした。

(元支配者)影の君主アッシュボーンが袂を分かった理由

この反乱において、唯一絶対者への忠誠を貫いた支配者がいました。それが、後に初代「影の君主」となるアッシュボーンです。彼は仲間たちの裏切りに怒り、絶対者の意志を継ぐべく独自の道を歩み始めます。このアッシュボーンの存在が、支配者たちの正義が一枚岩ではなかったことを物語っています。

【光の側面】支配者が人類にもたらした“功績”

俺だけレベルアップ 支配者から力を授かる人類

まずは“光”の功績から

まず、彼らの行動の「光」の部分を見ていきましょう。彼らがいなければ、人類は君主たちの前に一瞬で滅ぼされていたことは間違いありません。人類にとっての“救世主”としての一面を解説します。

功績①:君主による世界の破壊を阻止する

支配者たちの第一の目的は、君主による宇宙の破壊を阻止し、生命を守ることでした。その目的において、彼らは一貫して行動し、数千年にわたり壮絶な戦争を繰り広げてきました。

功績②:人類に力を与え、対抗手段を授ける(ハンターの誕生)

力の授与とシステムの起源

君主に対抗する戦力として、支配者たちは一部の地球人に力を与え、「ハンター」として覚醒させました。これがなければ、人類はモンスターの前に為すすべもなかったでしょう。水篠旬が覚醒するきっかけとなった「システム」も、元を辿れば支配者(アッシュボーン)が作ったものでした。

功績③:作中で人類と共闘した主な支配者(の器)たち

支配者の力「光の破片」を宿した人間たちは、国家権力級ハンターとして人類の希望となりました。主人公の父・水篠潤一郎や、アメリカ最強のトーマス・アンドレなどがその代表例です。彼らはその身を賭して、君主の侵略から世界を守りました。

【闇の側面】人類を犠牲にした非情な“罪”

俺だけレベルアップ 戦場を見下ろす支配者たち

正義の裏に潜む“闇”

しかし、彼らの手段は決して清廉潔白ではありませんでした。宇宙を守るという大義名分のもと、彼らが行った非情な選択と、人類が支払わされた大きな「代償」に迫ります。

矛盾①:地球を“戦場”として選んだ

支配者たちの最大の罪は、君主との戦争の新たな「戦場」として、地球を選んだことです。これにより、地球にはゲートが出現し、人類は否応なく神々の戦争に巻き込まれることになりました。人類を守るという目的のために、人類の世界を危険に晒したのです。

矛盾②:人間を“駒”として利用した

英雄か、駒か

支配者たちは、自らが直接戦うことを避け、人間を力の「器」として利用しました。力を与えられたハンターたちは英雄となりましたが、それは同時に、支配者の代理として戦う「駒」になることでもありました。水篠旬の父のように、強大な力の代償として命を縮めた者も少なくありません。

矛盾③:「再生の杯」による絶望のループ

支配者たちは、時間を巻き戻す禁断の道具「再生の杯」を持っていました。これは、たとえ戦争に負けても世界を「やり直せる」という切り札ですが、見方を変えれば、人類が勝利するまで何度でも犠牲を強いる「絶望のループ」を可能にする、非情な装置でもありました。

【結論】支配者は正義か、必要悪か?

俺だけレベルアップ 正義と破壊

この問いに結論を出す

彼らの功績と罪、両側面から分析した上で、「支配者とは結局、何だったのか?」という最大の問いに、当ブログ独自の視点で結論を出します。

彼らの正義は“宇宙規模”であり、人類の幸福ではなかった

支配者たちの行動原理は、あくまで「宇宙の秩序を守る」という非常に大きな視点にありました。その目的のためなら、一つの惑星や一つの種族(人類)の犠牲はやむを得ない、と考える冷徹さを持っています。彼らの正義は、必ずしも人類の幸福とイコールではなかったのです。

物語における役割は「必要悪」としての“世界の調停者”

必要悪の側面

結論として、支配者は「正義の味方」というよりは、「必要悪」としての側面が強い「世界の調停者」だったと言えるでしょう。彼らの介入がなければ人類は滅んでいましたが、その介入自体が新たな悲劇を生んでもいました。善悪二元論では決して語れない、複雑で矛盾した存在なのです。

「君主」との比較で見える、その歪な正義

破壊という本能に従う「君主」と、秩序のために創造主をも殺す「支配者」。どちらが善でどちらが悪か、簡単には言えませんよね。

▼対となる存在「君主」たちの全貌はこちらで徹底解説!
https://web-novel.site/monarchs-ranking-solo/

まとめ:支配者の計画を超えた、水篠旬という“人間の選択”

俺だけレベルアップ 再生の杯

物語の核心を振り返る

最後に、支配者たちの壮大な計画が、我らが主人公・水篠旬というたった一人の人間の「選択」によって、どう乗り越えられていったのかをまとめます。

支配者たちは、人類を駒として利用し、自分たちの計画通りに戦争を終わらせようとしました。

最大の誤算

しかし、彼らの最大の計算違いは、後継者として育て上げた水篠旬が、彼らの計画(システム)すら乗り越えるほどの強靭な「人間の心」を持っていたことでした。

最終的に水篠旬は、支配者が用意した「再生の杯」を、彼らの意図とは異なる「全ての犠牲者を救う」という、どこまでも人間的な目的のために使います。

人間の選択が秩序を超えた

支配者たちの「宇宙の秩序」という構造的正義を超え、たった一人の人間の「愛と責任」が世界を救う。この壮大な結末こそ、「俺だけレベルアップな件」という物語の核心なのかもしれませんね。

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