『神之塔』の物語に深く根ざし、数多の謎と伝説に彩られた存在、「十三月シリーズ」。その名前を聞いたことはあっても、「結局どんな武器があるの?」「ザハードの姫を狂わせる呪いって何?」「塔の鍵と関係があるらしいけど、詳しくはわからない…」など、断片的な知識しかなく、物語の核心にあと一歩踏み込めていないと感じていませんか?
注意
その謎を放置したままでは危険です。なぜなら、十三月シリーズの真実を知らないことは、ザハードが張り巡らせた巧妙な罠、姫たちの悲劇的な運命、そして主人公・夜が挑むべき本当の試練…といった、『神之塔』最大の面白さを見逃してしまうことに他ならないからです。ネット上には古い情報や不確かな考察が溢れ、何が真実なのかを見極めるのは困難を極めます。
ご安心ください。この記事では、ウェブトゥーンの最新情報や公式資料を徹底的に調査・集約。「十三月シリーズ」全13武器の詳細なスペックから、ザハードが仕掛けた欺瞞に満ちた姫制度の真相、そして物語の根幹を揺るがす「塔の鍵」との関連性まで、あらゆる謎を網羅的かつ体系的に解き明かしていきます。
『神之塔』の壮大な物語の深淵を覗き、本当の面白さを味わいたいと願うあなただけに、この完全ガイドをお届けします。さあ、ザハードの真の野望と、閉ざされた塔の未来を解き明かす旅を始めましょう。
この記事でわかること
- 十三月シリーズ全13武器の詳細なスペックと現在の所有者
- ザハードが仕掛けた「偽りの婚姻競争」と恐ろしい呪いの真相
- 物語最大の謎である「塔の鍵」と「ザハードの王子」との関連性
まずは結論から|十三月シリーズ全貌と所有者一覧

物語に散りばめられた数々の謎を解き明かす前に、まずは読者の皆様が最も知りたいであろう「十三月シリーズにはどんな武器があるのか?」という疑問に、結論からお答えします。ここでは、伝説として語られる全13本の武器の名称、ランク、そして現在の所有者を一覧にまとめました。この全体像を把握することで、この後の謎解きがより一層面白くなるはずです。各武器が持つ背景や物語を知ることで、今後の展開を予想する楽しみも生まれるでしょう。
【早見表】十三月シリーズ全13武器の名称・ランク・所有者まとめ
十三月シリーズは、塔の歴史において伝説的な鍛冶師である「工房」の名匠アシュル・エドワルによって生み出された13のアーティファクトです。単なる強力な武具ではなく、ザハード王に選ばれた「姫」であることの絶対的な象徴として、塔の住民にとっては憧れと畏怖の対象となっています。しかし、その輝かしい名声の裏には、これから解き明かしていく恐るべき秘密が隠されています。まずは、その全貌をご覧ください。
| No. | 名称(日/英/韓) | 武器種別 | ランク | 現在/最後の所有者 | 状態・特記事項 |
| 1 | 銀の一月 (Silver January / 은빛 일월) | 不明 | 不明 | アン・ザハード | 詳細不明。 |
| 2 | 白の二月 (White February / 하얀 이월) | 不明 | 不明 | (元)不明 → ユーラシア・エン・ザハード | エン・ザハードと共に封印中。 |
| 3 | 黒の三月 (Black March / 검은 삼월) | ニードル | B (起動時A) | ユーリ・ザハード (夜へ貸与) | 物語の鍵を握る。魂が夜を選ぶ。 |
| 4 | 緑の四月 (Green April / 초록 사월) | フック | B (推測) | ユーリ・ザハード (元アナク親子) | アナク親子の悲劇を象徴。 |
| 5 | 黄の五月 (Yellow May / 노란 오월) | 槍 (推測) | 不明 | クン・マスチェーニ・ザハード | 所有者の性格を反映した強力な武器と推測。 |
| 6 | 光る六月 (Luminous June / 휘광의 유월) | 剣 | 不明 | アルフィド・ザハード | 所有者と共に長年行方不明。 |
| 7 | 藍の七月 (Indigo July / 쪽빛 칠월) | 不明 | 不明 | ガラム・ザハード (元ユラム) | 双子の姫の悲劇に関わる武器。 |
| 8 | 青の八月 (Blue August / 푸른 팔월) | 不明 | 不明 | ガラム・ザハード (元ユラム) | ガラムが所有する二本目の武器。呪いの対象。 |
| 9 | 闇の九月 (Dark September / 암흑의 구월) | 不明 | 不明 | 不明 | 所在も形状も完全に謎に包まれている。 |
| 10 | 赤の十月 (Red October / 붉은 시월) | 剣 | 不明 | ハギフェリオン・ザハード | 確認されているもう一振りの剣。 |
| 11 | 金色の十一月 (Golden November / 금빛 십일월) | 不明 | S | アドリ・ザハード | シリーズ中唯一のSランク。最強の武器。 |
| 12 | 無色の十二月 (Colourless December / 무색 십이월) | 不明 | 不明 | ユーラシア・エン・ザハード | 伝説の姫と共に封印された強力な武器。 |
| 13 | 虹の十三月 (Rainbow Undecimber / 무지개빛 십삼월) | 武具庫 | 不明 | ザハード | 唯一の非武器アイテム。塔の鍵を完成させる鍵。 |
十三月シリーズ最大の謎|ザハードが仕掛けた3つの欺瞞

十三月シリーズの華やかな伝説の裏には、塔の王ザハードによって巧妙に仕組まれた、冷酷で欺瞞に満ちた真実が隠されています。姫たちに与えられる「最高の栄誉」という物語は、ザハードの歪んだ野望を達成するための壮大な見せかけに過ぎません。ここでは、この伝説の武器に隠された「誕生の秘密」「偽りの目的」「呪いの正体」という3つの欺瞞を暴き、その最大の謎に迫ります。
欺瞞1:誕生の秘密 - なぜ武器は「塔の鍵」から作られたのか?
誕生の秘密
十三月シリーズという伝説は、その起源からして、希望ではなく絶望から始まっています。これらの武器を鍛え上げたのは、工房の名匠アシュル・エドワルですが、彼に素材を提供し製作を依頼したのは、塔の王ザハード本人です。そして、その「素材」こそが、この武器群が持つ真の重要性と、ザハードの冷酷な意志を物語っています。
彼がエドワルに渡したのは、かつて仲間たちと共に塔の頂を目指すために使われた伝説のアイテム、135階への扉を開く「塔の鍵」の半分でした。アシュル・エドワルは、この鍵を溶かし、12本の武器と1つの武具庫、すなわち十三月シリーズを創り出したのです。
本来、この鍵はザハードと、彼と共に塔を登ったVやアールレン・グレイスを含む12人の偉大な仲間たち、合計13人で分かち合い、未来へ進むためのものでした。しかし、仲間たちとの不和と裏切りを経て、ザハードは塔の登頂を中止。彼は「前進」という概念そのものを破壊し、その破片を誰もが欲しがる美しい「褒美」へと姿を変えさせました。
これにより、鍵の断片はザハードの支配下に置かれ、決して再結合されることのないよう管理されることになったのです。
欺瞞2:偽りの目的 - 「王との婚姻競争」は完全な嘘だった
偽りの目的
ザハードとアシュル・エドワルによって生み出された十三月シリーズには、塔の住民たちに広く知られている公式の目的が存在します。それは、ザハードの姫たちの間で繰り広げられる、壮大で華麗な婚姻競争の物語です。
公式の歴史によれば、13本全ての武器をその手に収めた姫には、塔の王ザハードとの婚姻という究極の褒美が約束され、彼女は名実ともに「塔の女王」となる栄誉を得るとされています。しかし、この物語はザハード帝国によって巧みに構築された、完全な偽りです。
ザハードは、かつて唯一愛した女性アールレン・グレイス(夜の母親)以外と結婚するつもりは毛頭なく、この制度は十家主を納得させ、黙らせるための口実に過ぎませんでした。このシステムの真の狙いは、姫たちの凄まじい野心と強大な力を、帝国にとって安全な内輪の競争へと向けさせることにあります。
最も力を持つ女性たちが団結して王に反逆するのではなく、王の寵愛という偽りの報酬を求めて互いに争うライバルとなるよう仕向けているのです。姫たちは偽りの褒美を巡って争うことに夢中になり、自分たちが皆、同じ檻の中にいるという事実を見過ごしてしまうのです。
欺瞞3:呪いの正体 - 「十三月の亡霊」が姫を蝕む罠
呪いの正体
この欺瞞に満ちたシステムを絶対的なものにするため、ザハードは究極の安全装置を組み込みました。それこそが、十三月シリーズにかけられた最も恐ろしい謎、「十三月の亡霊」と呼ばれる呪いです。
もし姫が十三月シリーズを2本以上集め、その両方を同時に「起動」させてしまうと、彼女はこの亡霊に取り憑かれ、理性を失って暴走します。そして最終的には、「正気を失った」という名目の下に、ザハードの軍隊によって合法的に討伐・処刑される運命を辿るのです。
この亡霊の正体は、かつて最初のザハードの姫選抜から落ちた少女の怨念です。その無念と憎悪をザハードが利用し、契約を結ぶことで、他の姫たちを苦しめるための呪いとして武器に宿らせました。
「武器を集めることを奨励しながら、目標に近づいた者を死に追いやる」という矛盾した構造は、設計ミスなどではありません。それこそが、野心的になりすぎた姫や、強力になりすぎた姫を自動的に排除するための、ザハードが仕掛けた完璧な罠なのです。
この呪いによって、ユラム・ザハードをはじめ、少なくとも5人以上の姫が悲劇的な最期を遂げています。
物語を動かす魂の武器|黒の三月と緑の四月の重要性

ザハードが築き上げた鉄壁の支配システム。しかし、その完璧に見えた計画には、彼自身も完全にはコントロールできない「綻び」が存在しました。それは、武器に宿された「魂の意志」です。ここでは、物語の序盤で特に重要な役割を果たした「黒の三月」と「緑の四月」に焦点を当てます。この二つの武器が持つ個性と背景は、主人公・夜の特異性や、ザハードの姫たちの悲劇を浮き彫りにし、物語を大きく動かす原動力となりました。
黒の三月 - ザハードのルールを破り「夜」を選んだ最初の反逆者
黒の三月
ザハードの血を引き、ハイランカーである姫でさえなければ起動できないはずの伝説の武器。その絶対的なルールを、自らの「好み」で破ってみせたのが「黒の三月」です。
物語の冒頭、本来の所有者であるユーリ・ザハードが起動を試みた際、黒の三月はその命令を拒絶しました。しかし、その直後、塔の法則すら知らない非選別者の少年・夜を「イケメンだから」という極めて人間的な理由で認め、彼のために力を解放します。
この出来事は、単なるコミカルなシーンではありません。それは、ザハードが構築した血統と支配のシステムに、根本的な欠陥が存在することを示す最初の証拠です。ザハードはシステムを創り上げましたが、そのシステムを構成する道具に宿る「魂の意志」までは完全には支配できませんでした。
黒の三月が夜を選んだという行為は、ミクロなスケールで起きた反逆であり、やがて塔全体を巻き込むであろう、より大きな反逆の狼煙だったのです。武器自身が、王ではなく挑戦者を選んだこの瞬間こそ、『神之塔』という壮大な物語が、本当の意味で動き出した瞬間と言えるでしょう。
緑の四月 - アナク親子の悲劇と復讐を象徴する遺産
緑の四月
「黒の三月」が物語の始まりと可能性を象徴する武器なら、「緑の四月」はザハードの姫制度がもたらす悲劇と、それに抗う者の復讐心を象徴する武器です。
この武器の元々の所有者は、現アナク・ザハードの母である、同名の先代アナク・ザハードでした。彼女はザハードの姫でありながら男性と恋に落ち、子を成すという最大の禁忌を犯したため、ザハードの刺客によって無残に処刑されてしまいます。
しかし、母アナクは死の間際、娘である現アナクと、自らの武器であった緑の四月を逃すことに成功しました。そのため、現アナクにとって緑の四月は、単なる強力な武器ではありません。それは、彼女の家族を破壊したザハードのシステムに対する復讐の誓いそのものであり、母から受け継いだ唯一の絆なのです。
クラウンゲームでアナクが振るった緑の四月は、選別者レベルを遥かに超える圧倒的な力を見せつけましたが、それ以上に、彼女が背負う過酷な運命と、ザハードへの深い憎しみを読者に強く印象付けました。緑の四月は、十三月シリーズの華やかな伝説の裏に隠された、姫たちの血と涙の物語を体現しています。
武器たちが持つ意志 -「起動武器」と魂の秘密
黒の三月や緑の四月が、なぜ独自の意志や感情を持っているのか。その答えは、十三月シリーズが「起動武器」と呼ばれる特殊な武具であるという点にあります。
起動武器とは、単なる金属の塊ではなく、その内部に生きた魂や「悪魔」といった人格を持つ存在を封じ込めることで作られます。そして、使用者がその魂を解放(起動)することで、初めて絶大な力を発揮することができるのです。
十三月シリーズは、その中でも最高峰に位置する起動武器であり、内部には特に強力で、複雑な人格を持つ魂が宿っているとされています。この魂の存在こそが、十三月シリーズを予測不可能な変数へと変え、ザハードの完璧な支配計画に亀裂を入れる最大の要因となっています。
武器たちは受動的な道具ではなく、自らの判断で所有者を選び、時には反抗さえする、物語における能動的な登場人物なのです。彼女たちの「意志」は、ザハードの定めた運命に抗い、やがて「真の主」の登場によって、塔の歴史を新たな方向へと導いていくことになるでしょう。
謎はさらに深まる|塔の鍵とザハードの王子との関係

十三月シリーズの謎は、それ単体で完結するものではありません。その本質を理解するためには、物語のもう一つの、そして恐らくは最大の謎である「塔の鍵」と、ザハードがその存在を隠し続けてきた「王子」たちに目を向ける必要があります。十三月シリーズが「鍵の半分」であるならば、残る半分はどこに存在するのか。ここでは、ザハードが分裂させた二つの遺産を巡る、壮大な謎解きへと進んでいきましょう。
消えた鍵の半分はどこに?「赤色三眼の指輪」の謎
赤色三眼の指輪の謎
十三月シリーズが135階への扉を開く「塔の鍵」の半分から作られたという事実は、必然的に一つの大きな疑問を生みます。
「では、残る半分はどこにあるのか?」
その答えを示唆するのが、物語に登場する「ザハードの王子」を名乗る二人の人物、王野成(ワンナン・ジャ)とカラカの存在です。彼らは二人とも、ザハードの三つ目の紋章が刻まれた、極めて特徴的な「赤色三眼の指輪」を所有しています。
この事実から、ファンの間では極めて有力な説が形成されました。
それは、王野とカラカが持つこれらの指輪こそが、十三月シリーズと対をなす「塔の鍵」の残り半分であるというものです。
ザハードは塔の未来へ続く鍵を、わざわざ二つの異なる性質を持つアイテムに分割したと考えられます。
一つは「武器」として姫たちに与え、華やかな競争の裏で管理下に置く。
そしてもう一つは「指輪」として、その存在自体がタブーである「王子」たちに持たせ、歴史の闇に葬り去る。
この巧妙な分割統治こそ、誰も鍵の真実に辿り着けないようにするための、ザハードの周到な計画だったのではないでしょうか。
鍵の完成プロセスとは?「虹の十三月」が握る最後の切り札
12本の武器と2つの指輪。もしこれらが本当に「塔の鍵」の全ての断片であるならば、一体どうすればこれらを一つの鍵として復元できるのでしょうか。
その答えを握るのが、十三月シリーズの中でも極めて異質な存在、13番目の武具「虹の十三月」です。
「虹の十三月」は、シリーズ中で唯一、戦闘に用いられる武器ではなく、アイテムを収納するための「インベントリ(武具庫)」の形状をしています。この特殊な形状こそが、鍵の完成プロセスを解き明かす最大のヒントです。
ファンの間で最も有力視されている仮説は、残り12本の十三月シリーズと、王子たちが持つ2つの「赤色三眼の指輪」を、この「虹の十三月」のインベントリに全て収めることで、本来の姿である「135階への鍵」が完成するというものです。
ザハード自身がこの「虹の十三月」を誰にも与えず、手元に置いているとされるのは、物理的に鍵の完成を阻止するためだと考えられます。
「虹の十三月」は単なるアイテムボックスではなく、分裂した鍵を再統合するためのマスターキーであり、十三月シリーズの謎を解くための最終的なゴール地点なのです。
王子たちの正体 - ザハードが捨てた「過去」の断片
王子たちの正体
そもそも、なぜザハードは「王子」の存在を隠す必要があるのでしょうか。
彼らの正体は、単なるザハードの隠し子というだけでは説明がつかない、より根源的な謎を秘めています。
有力な考察として、王子たちはザハードが塔の王として不変不動の「神」となるために、自ら切り捨てなければならなかった「人間性」そのものを宿す器なのではないか、という説があります。
かつて仲間と共に冒険し、塔の頂を目指した頃のザハードが持っていたであろう、冒険心、野心、変化を恐れない魂。そうした、今の彼が失ってしまった「過去の自分」の断片が、王子たちとして塔の中に存在しているのです。
この説に基づけば、「塔の鍵」を完全に復元するという行為は、単にアイテムを組み合わせること以上の意味を持ちます。
それは、ザハードが作り上げた二つの対立する遺産、すなわち彼が支配下に置こうとした「正統」の力である姫たちと十三月シリーズ、そして彼が捨て去ろうとした「非正統」の本質である王子たちと指輪を、再び一つに統合することを意味するのです。
塔の未来への扉を開くためには、ザハードの分裂した自己と、彼の行動によって引き裂かれた塔の歴史そのものを、癒し、和解させなければならないのかもしれません。
未解明の伏線と今後の展望|残された謎を徹底考察

十三月シリーズの核心に迫るにつれて、物語はさらに広大で深遠な謎を私たちに提示します。まだ姿を現していない伝説の武器、その武器に込められたかもしれない本来の意味、そして、ザハードが仕掛けた全てのルールを覆す可能性を秘めた主人公・夜の存在。ここでは、残された重要な伏線を読み解き、今後の『神之塔』の展開を占う上で鍵となる考察を探っていきましょう。
考察1:未登場の武器たち - 「金色の十一月」の圧倒的な力とは?
未登場武器の可能性
物語には、まだその詳細がほとんど明かされていない、謎に包まれた十三月シリーズが存在します。
中でも最強と名高いのが、ザハード軍総司令官にして塔内ランキング7位の実力者、最強の姫アドリ・ザハードが所有する「金色の十一月」です。
この武器は、十三月シリーズの中で唯一Sランクに分類されており、その力は他の武器とは一線を画す、まさに規格外のものであると推測されます。
また、伝説の姫ユーラシア・エン・ザハードが、塔の真実を知ったことで暴走し、自身と共に封印される原因となった「無色の十二月」も、金色の十一月と並び立つほどの力を秘めているとされています。
彼女が封印される直前に、元の所有者を殺して奪ったとされる「白の二月」も同様に封印されており、これらの武器の封印が解かれる時、塔の歴史を揺るがす真実が明らかになることは間違いありません。
そして、所有者も形状も完全に不明という最も謎めいた「闇の九月」。
これらの未登場の武器が物語の表舞台に姿を現す時、塔の勢力図は大きく塗り替えられ、物語はクライマックスに向けて一気に加速するでしょう。
考察2:本来の所有者は十家主だった?各武器に込められた意味
十家主と武器の関係
ファンの間で根強く支持されている非常に魅力的な説があります。
それは、十三月シリーズが元々は、ザハードと、彼と共に塔を登った12人の偉大な仲間たち、すなわち十家の家主やV、アールレン・グレイスのために作られるはずだったというものです。
ザハードが王となり仲間たちとの間に亀裂が生じる前、13人で塔の頂点を目指すという共通の夢があった時代。
それぞれの仲間を象徴する武器として計画されていたのではないでしょうか。
この説に基づけば、各武器の特性は、本来の所有者となるはずだった人物と関連している可能性があります。
- 金髪金眼で最強を誇るザハード → 黄金に輝くSランクの「金色の十一月」
- 剣士の家系であるアリエ家の家主 → 剣型の「赤の十月」
- 青い髪と電槍で知られるクン・エドアン → 青系の「藍の七月」「青の八月」
もしこの説が真実ならば、十三月シリーズはザハードの「裏切り」と「失われた友情」の遺物ということになります。
かつての親友たちのための武器を、その血を引く姫たちに与えて争わせるという構図は、あまりにも皮肉で悲劇的と言えるでしょう。
考察3:主人公「夜」は呪いを打ち破る唯一の希望
夜の可能性
ザハードが何重にも張り巡らせた欺瞞と呪いのシステム。
しかし、その全てを根本から覆す可能性を秘めた唯一の存在が、主人公・夜です。
彼が希望である最大の理由は、彼が塔の法則の外から来た「非選別者」であるという点にあります。
「十三月の亡霊」による呪いは、あくまでザハードの血を受けた「姫」にのみ作用するよう設計されています。夜は、その大前提から外れたイレギュラーな存在なのです。
本来の所有者であるユーリでさえ起動できなかった「黒の三月」を、初対面で起動させた最初の奇跡。
ユーリが呪いに取り憑かれ暴走した際、夜が現れただけで呪いが解けた決定的な出来事。
そして、黒の三月の力を自身に吸収した際も、呪いの影響を一切受けなかった事実。
これらは全て、夜がザハードの定めたルールの外側にいることを強く示唆しています。
十三月シリーズに宿る魂たちが待ち望んでいた「真の主」とは、まさしく彼のことであり、武器たちを呪いから解放し、本来の姿である「塔の鍵」へと導く運命を担っているのです。
まとめ

本記事では、『神之塔』における最も重要かつ複雑な謎の一つ、「十三月シリーズ」について、その起源から目的、呪いの正体、そして物語の核心に触れる伏線までを徹底的に解説してきました。
十三月シリーズの本質
十三月シリーズは、単なる強力な武器のコレクションではありません。
それは、欺瞞の中に生まれ、呪いによって縛られた、塔の未来そのものの断片です。
- 表向きには → ザハードの姫たちに与えられる最高の名誉の象徴
- 裏側では → 誰も塔の頂に到達させない王の歪んだ意志を執行する支配の機構
この二重の性質こそが、十三月シリーズの本質を物語っています。
さらにその存在は、「塔の鍵」の半分として、ザハードが捨て去った過去の残滓である「王子」たちの指輪と分かちがたく結びついています。十三月シリーズの謎を理解することは、『神之塔』の核心的な対立、すなわち「永遠に変わらない現在」のために「未来」を犠牲にした独裁者との闘争を理解することに他なりません。
数々の謎、悲劇、そして希望を内包する十三の月。
やがて、主人公・夜がこれらの断片を一つに束ねる日が来るでしょう。
その時、彼は単なる伝説の英雄となるだけではありません。
ザハードによって閉ざされた運命の扉そのものをこじ開け、塔に新しい夜明けをもたらす、真の変革者となるのです。
壮大な物語の行く末を、これからも一緒に見守っていきましょう。





