こんにちは、ウェブトゥーンファンのみなさん!
本日は、ウェブトゥーンの成り立ちと特徴についてご紹介します。
さあ、ウェブトゥーンの世界を一緒に旅してみましょう!
ウェブトゥーンはどう生まれた?

1990年代後半、思いもよらなかったIMF通貨危機を背景に、ウェブトゥーンは静かに芽生えました。
職を失った多くの人々が、インターネットに自作の物語を公開し始めたのが、その起点です。
小さな動きはやがて、2000年代に入ると本格的な成長期を迎えます。
ウェブトゥーンの発展ステージ
▶ 初期(1990年代後半〜2000年代初頭):アマチュア作家の時代
個人のホームページやネット掲示板を通じて、アマチュア作家たちは作品を発信し、読者と交流を深めていきました。当時はまだ「ウェブトゥーン」という言葉は広まっていませんでしたが、ネットを基盤にした新たな漫画スタイルが静かに根付いていきました。
▶ 成長期(2000年代中盤〜2010年代初頭):プラットフォーム誕生とヒット作続出
ウェブトゥーンの本格的な成長を後押ししたのは、専用プラットフォームの登場です。
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Daumウェブトゥーン(現・カカオウェブトゥーン):
2003年、カン・プル作家の『ラブストーリー』がDaumニュースに連載され大反響を呼び、翌2004年には世界初のウェブトゥーン専用サイト「Daumウェブトゥーン」がスタートしました。
→ カカオウェブトゥーンはこちら -
NAVERウェブトゥーン:
同年、NAVERもウェブトゥーンサービスを開始し、熾烈なプラットフォーム競争が始まります。
→ NAVERウェブトゥーンはこちら
この時代には、カン・プル、ユン・テホ、チョ・ソクといった人気作家が登場し、多様なジャンルの作品が読者の支持を集めました。
中でもチョ・ソク作家の『心の声』は、ユニークな笑いでウェブトゥーンの普及に大きく貢献しました。
▶ 全盛期(2010年代中盤以降):グローバル展開とIPビジネスの拡大
スマートフォンの普及とともに、ウェブトゥーンの影響力はさらに強まりました。
- 海外進出:
NAVERやカカオウェブトゥーンは積極的にグローバル展開を行い、多言語で翻訳され世界各地で愛読されています。 - 有料サービスの拡大:
レジンコミックスやタプトゥーンといった有料ウェブトゥーンプラットフォームも登場し、作家たちに安定した収入源をもたらしました。 - クロスメディア展開:
ウェブトゥーン原作のドラマや映画、ゲーム、アニメも続々と登場。Netflixで人気を博した『地獄』や『スイートホーム』もウェブトゥーンから生まれた作品です。
ウェブトゥーンの魅力とは?
ウェブトゥーンがこれほど多くの人に親しまれる理由はどこにあるのでしょうか?
- 縦スクロールに最適化
スマホ画面に合わせた縦スクロール式で、直感的にスムーズに読み進められます。映画のような流れを感じられる演出が魅力です。 - カラフルなビジュアル
ほとんどのウェブトゥーンがフルカラーで描かれており、キャラクターの感情や世界観がより豊かに伝わります。 - 手軽に楽しめるアクセス性
初期の無料公開スタイルは今も健在。多くの作品が一定話数まで無料で楽しめ、その後課金して続きが読める仕組みになっています。 - コメントを通じた双方向コミュニケーション
各エピソードごとに設置されたコメント欄で、作家や他の読者と感想を交わし合える楽しさもウェブトゥーンならでは。 - ジャンルとアイデアの多様性
恋愛、ファンタジー、アクション、スリラー、学園ものなど、あらゆるジャンルを横断する物語が展開されています。非現実的な設定や斬新なアイデアも満載! - いつでもどこでも
ネット環境さえあれば、国内外を問わず好きなときにウェブトゥーンを楽しめます。 - マルチメディア演出
動きのあるコマ構成やBGM、効果音、アニメーション要素が組み込まれ、より臨場感ある体験を提供しています。 - 拡張性の高さ
しっかりとしたストーリーと個性豊かなキャラクターを持つ作品は、ドラマや映画、ゲームなどへ広がり、大きなコンテンツビジネスへと発展しています。
ウェブトゥーンは韓国発のコンテンツとして世界へと羽ばたきました。
手のひらの中で繰り広げられる豊かな物語、華やかなビジュアル、読者との活発な交流──それらがウェブトゥーンを単なる漫画の枠を超えた文化現象へと押し上げたのです。
これからウェブトゥーンがどのような新しい魅力を見せてくれるのか、ぜひ期待していてください。
そして今日、あなたもぜひ一本、お気に入りのウェブトゥーンを読んでみてはいかがでしょうか?